韓国語にリメイクされている日本の曲って?<パートⅠ>
日本で名曲と言われる曲の多くが韓国でリメイクされ、その注目度が高まっています。この現象の背景には、長年にわたる日本と韓国の音楽交流が深く影響を及ぼしています。
今回は韓国でリメイクされている日本の名曲を紹介したいと思います!
私は韓国でK-POP音楽関連や芸能関連の仕事を10年以上してきました。その為、関連しているアーティストであれば、K-POPの関係者コンサートチケットや、サインCDやサインポスター、コンサートグッズなども手に入ります。
それ以外にも、知り合いの何人かが韓国で大きなチケット代行をしているので、高くても良ければコンサート最前列なんかも取れたりします。
今後このブログで韓国の芸能裏事情や、韓国の社会的イシュー、韓国のチケット事情、韓国人と日本人の考え方の違いや、韓国グルメ情報なども配信して行きたいと思います。
宇多田ヒカルさんの『First Love』が昨年リメイク!

昨年10月に日本の名曲ともいえる宇多田ヒカルさんの『First Love』がMAMAMOOのソラによって韓国語でリメイクされていました。『First Love』を正式にリメイクしたのはソラが初めてとのことです。彼女は、原曲の歌詞を韓国語に変える過程にも参加して、完成度を高める為に努力したとのことです。ソラはこの他にも日本の曲をリメイクしていて、夏川りみさんの涙そうそうNada Sou Sou(눈물이 주룩주룩)や「あなたにすべて捧げる(Love Letter)」などもリメイクしています。

最近では、リメイクではありませんが、昨年6月に、ニュージンズのハニが東京ドーム公演で、松田聖子さんの青いサンゴ礁を歌い(ハニの青いサンゴ礁)日本と韓国でとても大きなイシューとなったのも記憶に新しいと思います。


リメイクが人気の理由
日本の名曲が韓国でリメイクされる理由は複数あります。まず、音楽のメロディー自体の普遍的な魅力があります。日本の名曲は、時代を超えて愛されるメロディーを持っており、韓国の音楽プロデューサーがその価値に注目しているのです。また、リメイクは新しい市場に向けたマーケティング戦略としても機能します。韓国で人気のK-POPアイドルが日本の名曲をカバーすることで、日韓両国のファン層を一挙に獲得できるチャンスを生み出しています。そして、リメイクすることにより、原曲に新たなアレンジを加え、現代の音楽トレンドにぴったり合う作品として再解釈することが可能です。このようにして、日本の名曲の持つオリジナルの魅力をそのままにしつつ、韓国版としての新たな価値を提供することができ、これがリメイクの人気につながっています。
J-POPからK-POPへの変遷
J-POPがK-POPとしてリメイクされる際、単なるカバーではなく、文字通りの「変遷」が起こります。メロディーラインはそのままに、歌詞やアレンジを韓国の文化やトレンドに合わせて大胆に変更されます。リズムの違いや新たなダンスパフォーマンスが加わることで、オリジナルにはない新たな魅力が付与されます。このプロセスにおいて、日本の楽曲が持つ哀愁や感情表現が韓国のポップスタイルと融合し、新しいスタイルを創り出しています。
リメイク版がもたらす文化的影響
日本の名曲が韓国でリメイクされることは、単なる音楽のアレンジを超え、文化的な交流と新しい音楽スタイルの誕生に影響を与えています。リメイク版がリリースされるたびに、それは日韓両国のファンやアーティストの間に新たな対話を生み、音楽の枠を超えた広範な文化的影響をもたらしています。これにより、リメイク版は二国間の音楽シーンを変革する可能性を秘めているのです。
リメイクがもたらす新たな音楽スタイル
リメイク版は、単に既存の楽曲をそのまま再現するのではなく、新しいアレンジやスタイルを付加することで、元の曲に新たな生命を吹き込んでいます。このプロセスでは、日本の楽曲が持つ美しいメロディや感情的な歌詞に、韓国のプロデューサーたちが現代的なスタイルやテクノロジーを融合させることで、新しいジャンルやスタイルが生まれるのです。こうした創造的な試みが、アーティストたちにとっても革新の場であり、リスナーにとっても新鮮な体験を提供しています。また、このようなリメイク活動を通じて、アジア全体の音楽市場にも影響を与え、グローバルな音楽シーンにおける存在感を高めています。このように、リメイク版の登場は、日本と韓国の音楽交流を深化させるとともに、全く新しい音楽スタイルの誕生を促進していると言えます。
人気のリメイク版トップ5
日本の曲で韓国語にリメイクされている曲が結構あります。

私が個人的に良く歌う曲は、尾崎豊さんの『I LOVE YOU』をリメイクしたPosition(포지션)の『I LOVE YOU』、それにサザンオールスターズの『TSUNAMI』をリメイクした V.Oneの『그런가봐요』(クロンガバヨ) 、TUBEの『ガラスのメモリーズ』をリメイクしたCAN(캔)の『내 생애 봄날은』(ネセンエ ボムナルン/私の生の春の日は) 等があります。

私の知らない韓国にリメイクされた曲も結構あるみたいなので、調べてみたところ、有名アーティストの曲ですと、安室奈美恵さんのCan you celebrate?この曲は有名な曲と言うこともあり、韓国でも서연(ソヨン)さん『 Can you celebrate?』と韓国タイトルは異なりますが、유리(ユリ)さんの『동화속으로』(トンファ ソグロ/童話の中に)と二人の方にリメイクされています。


『All For You』も同じタイトル『All For You』で노을(ノウル)と言う歌手にリメイクされています。
サザンオールスターズも韓国で人気と言うこともあり、先ほどの『TSUNAMI』以外にも、多くの曲が韓国語にリメイクされていて、
『愛の言霊』は Position(포지션)(ポジション)に『짧은 인연』(チャルブンイニョン/短い縁)と言うタイトルでリメイク。
『愛しのエリー』も박상민(パクサンミン)さん『Ellie, My Love』と김장훈(キムジャンフン)さんの『Ellie, My Love』と言う同じタイトルでリメイクされています。
『クリスマス・ラブ』は『Winter Love』と言うタイトルでPosition(포지션)(ポジション)に、『太陽は罪な奴』は『두번째 겨울이야기』(トゥボンチェ キョウルイヤギ/2番目の冬の話)と言うタイトルでCAN(캔)リメイクされています
同じ名前が何度出て来たと思いますが、日本の曲を多くリメイクしている歌手が4人います。
Position(포지션)と(CAN(캔)、M.C The Max(後のムーンチャイルド)と이수영(イスヨン)です。
Position(포지션)は特に多く、先ほどの3曲以外にも山根康広の『Get Along Together~愛を贈りたいから~』、TUBEの『SUMMER CITY』、中島美嘉さんの『桜色舞うころ』、それに中山美穂さん&WANDSの『世界中の誰よりきっと』をPosition(포지션)は『그해 겨울』(クヘ キョウル/その年の冬)と言うタイトルで歌っていますが、더 넛츠(The Nuts)と言う歌手も別のタイトル『사랑의 바보』(サランエ パボ/愛のバカ)と言うタイトルで歌っています。
歌詞が全く違うので比較してみて下さい!
それから、安全地帯の『微笑みに乾杯』と『夢のつづき』、浜田省吾さんの『もう一つの土曜日』、徳永英明さんの『Rainy Blue』因幡晃さんの『わかって下さい』等、合計12曲、次に多いのは CAN(캔)で、先ほどの2曲以外にも、安全地帯の『あなたに』、郷ひろみの『お嫁サンバ』、TUBEの『きっとどこかで』 と全部で5曲の日本の曲をリメイクしています。
M.C The Maxも、安全地帯の『ショコラ』、X-JAPANの『Tears』、コブクロの『蒼く優しく』、広瀬香美の『日付変更線』等、4曲の日本の曲をリメイクしていますが、特にX-JAPANの『Tears』(韓国タイトル『잠시만 안녕』(チャムシマンアンニョン/暫くだけサヨナラ)と安全地帯の『ショコラ』は韓国でも爆発的にヒットしました。
安全地帯の『ショコラ』に関しては玉置浩二さんから曲を直接受け取り、編曲した後に曲名を『사랑의 시』(サランエ シ/愛の詩)に変更して日本と韓国で同時に発表する予定だったのですが、日本側の事情により日本の方が先に発表されてしまうこととなってしまいましたが、基本的に『ショコラ』に関しては単純なリメイクとは言えず同時発表と言うことになっていました。
この様にとてもたくさんの日本の曲が韓国語にリメイクされていますので、自分の知っている曲を韓国語で歌える様に練習しておくと、カラオケでもかなり盛り上がるともいますよ。
曲が一緒なので歌詞だけ覚えるだけなのでかなり楽に覚えることが出来ると思います。
是非とも頑張って、日本の韓国リメイク曲歌える様、頑張って下さい!
[…] ※韓国でリメイクされている日本の曲パートⅠ参照 […]