韓国ドラマ制作の裏事情

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韓国ドラマ制作の裏事情

こんにちは!チョルンです。今日は韓国ドラマ制作の裏話を書きたいと思います。

私は韓国でK-POP音楽関連や芸能関連の仕事を10年以上してきました。その為、K-POPの関係者コンサートチケットや、サインCDやサインポスター、コンサートグッズなども手に入ります。

それ以外にも、知り合いの何人かが韓国で大きなチケット代行をしているので、高くはなってしまいますが、コンサート最前列なんかも取れたりします。

また、ある有名俳優の出演している韓国のドラマの版権を日本に販売したこともあります。

今後このブログで韓国の芸能裏事情や、日本人と韓国人の考え方や文化の違い、グルメ情報等、韓国の情報を出来る限り日本と比較しつつ書いて行きたいと思っています。

今日は韓国ドラマが制作されるまでの裏事情をお話ししますね^^

韓国ドラマ製作費の現状

韓国ドラマの製作費が急激に高騰している現状は、多くの業界関係者やファンにとって興味深い課題となっています。今回は、ドラマ製作費が高騰する背景と、ドラマ製作費の比較を通じ、なぜこのような変化が生じているのかを探って行きたいと思います。

また、韓国ドラマ市場の急成長や、人気俳優の影響力、さらには制作会社間の競争がどの様にギャランティの増加を引き起こしているのかも見て行きたいと思います。さらに、韓国ドラマが国内外で視聴者を拡大する中、海外配信サービスの影響についても触れ、高額な製作費が抱える予算オーバーのリスクや質の確保と利益の調整といった課題についても触れて行きたいと思います。韓国ドラマ業界では、製作費の高騰が大きな課題となっています。主要な原因としては、配信サービスの拡大や国際的な需要の増加、そして視聴者の期待に応えるための質の向上が挙げられます。特に、過去と現在、そして現在の日本と韓国のドラマ制作費を比較してみると、その変動は顕著に表れています。

日本と韓国のドラマ製作費比較

韓国経済の成長に伴い、制作に必要な費用も上昇しています。設備の改良や最新技術の導入が不可欠となっているため、制作環境が一新されている背景も見逃せません。さらに、視聴者ニーズの多様化により、多彩なコンテンツ制作が求められ、これが費用の大幅な増加に繋がっています。

過去10年で製作費は急増しています。2000年代初頭には、平均的なドラマの制作費は1話あたり約20万ドル程度(約2,500万円)でしたが、現在ではそれが1話当たり50万ドル(7,500万円)を超えるケースも珍しくありません。このような背景には、俳優のギャランティーの急騰が大きく関係しています。

今現在日本で一番製作費の掛かる、NHK大河ドラマ1話予算6,000~7,000万円と言われています。それでは、韓国ドラマの予算は約20億円~30億円。それを単純に韓国のドラマの平均話数と言える16話で割ってみますと1億2,500万円~1億8,750万円と1話当たりの製作費が日本の倍以上と言えます。

韓国ドラマはテレビ局の放送権料だけでは採算が取れないため、海外販売の収入を見込んで製作費を上乗せした金額で、ドラマ制作プロダクションが作品ごとにファンドを作り、投資家を募って予算を集めるのが通例と言えます。 

急成長する韓国ドラマ市場

近年、韓国ドラマの国際的な需要が急上昇しています。NetflixやAmazonプライム、U-NEXT、Huluなどのストリーミングプラットフォームが、韓国ドラマを世界中に配信するようになり、それに応じて制作側も質の高い作品を提供する必要に迫られています。この結果、俳優の需要が高まり、そのギャラもNETFLIXがドラマ制作費に数十億円掛けるのが当たり前となっているため、韓国俳優のギャランティーはどんどん上がり、今では韓国有名俳優のドラマ1話当たりの出演料2億ウォン(約2,200万円)、イカゲームでのイジョンジェの出演料は1話当たり10億ウォン(1億1,000万円)となっています。

人気俳優の影響力と制作会社間の競争

人気俳優のキャスティングは、ドラマの成功に直結します。そのため、制作側は人気俳優に多額のギャラを支払うことをいといません。俳優の影響力により、視聴率が劇的に変わるため、この投資は重要とされています。

その為、制作会社同士の競争が激化しており、人気俳優の獲得を巡って熾烈な争いが繰り広げられています。この競争により、出演俳優のギャランティはさらに上昇する

高騰する製作費がもたらす課題

製作費の高騰は予算オーバーのリスクや品質とのバランスを保つのに一層の課題をもたらしています。

高額なギャランティや特殊効果の導入などが原因で、ドラマ制作の予算オーバーリスクが高まっています。これにより、一部の制作会社は経済的に立ち行かなくなる事態も発生しています。

費用を抑えつつ質の高いドラマを制作することは容易ではありません。この課題を克服するためには、新しい技術の活用や効率的な制作プロセスの導入が不可欠です。制作の質を保ちながら、利益を確保するための戦略が求められています。

韓国ドラマ業界は持続可能な成長を模索しています。製作費の健全化と新たな収益モデルの構築が求められています。限られた予算の中で効率的にコンテンツを制作することが求められており、共同制作やクラウドファンディングなどの手法が模索されています。

韓国3大放送局による3大演技大賞

韓国には3大地上波放送局、KBS、MBC、SBS+教育放送のEBSの4つがあります。ただ、2010年からは、その他にも総合編成チャンネルとして、JTBC、MBN、TV CHOSUN、Channel Aの4つが出来ました。

この4つの総合編成チャンネルはM.netの様な有料ケーブルTVとは異なり、地上波の様に無料で見ることが出来ますが、地上波と異なる点として、全体の番組の中で娯楽、芸能番組を60%以下しか放送できないと言う取り決めがあります。

それ以外にも、TV CHOSUNはトロットアワーズを開催したことがありますが、放送局主催の演技大賞、芸能大賞、歌謡大賞はこの4つの総合編成チャンネルでは放送出来ない事となっています。

そのため、演技大賞があるのKBS、SBS、MBCでしか開催されません。演技大賞ではテレビで実際に演技している俳優たちが勢ぞろいする場と言うことで、俳優達が座る座席が多いため、観客は1,000人以下の場合が多く、演技大賞のチケットを入手するのは非常に困難と言えます。

新たな収益モデルの模索

広告収入の多様化やファンコミュニティへの直接販売、オリジナルグッズの展開など、新たな収益源開発の取り組みが始まっています。これにより、制作国だけでなく海外市場からも安定した収益を見込むことが可能になります。

この様に韓国のドラマ制作費はとても高騰していて、キャスティング俳優側としてはより良い条件でドラマに出演できると言うメリットもあるのですが、キャスティングの高騰の為、映画ほどではありませんが、映画では途中で製作費が足りなくなり撮影が中断すると言うことが良くあるのですが、ドラマも徐々にその様になって行くと同時に、ドラマ制作の段階で資金集めが非常に困難で制作自体出来ないと言う状況になりつつあります。

韓国のドラマは本当に端役の人も演技が上手いので、見ているだけでとても楽しく見ることが出来るのですが、製作費のために断念せざる得ないドラマが増える中でも、良いドラマを少しでもたくさん制作してもらいたいと思います。

最近は中国のショートドラマを見ることの出来るアプリがどんどん出てきています。ただ、翻訳もかなり雑で、なんと言っても演技力やストーリーもかなり微妙なので、課金してまで見る日本の人はいないと思います。

ただ、最近になって、韓国からもKANTAと言う、人気俳優ではなく演技力はあるが、まだそれほど知られていない俳優の出演するショートドラマのアプリが出来ました。

やはり、中国人や日本人の出ているショートドラマよりも、字幕の質やストーリ、そして演技力も比べると比較できない位に上手ですし見ていて面白いのと、知り合いの俳優が出ているので、見てみてと言われ(笑)、最近は毎日の様にKANTAを見ています。

今見ているのは次の二つで、

『思いがけないお見合い』

『あの代表と寝たのは誰…?』

6/30までは最後まで無料で見れるドラマもあり、

『私のイカれた双子の妹へ』

『夫の危険なハウスメイト』

この二つはもう見てしまいました。

まぁ、結構面白いので、月390円位なら別に払っても良いかな?と言う水準のドラマも結構あるので、課金もちょっと考えてはいます。

もちろん、1円も課金しなくても見ることは出来るので、もし興味があれば見てみて下さい!

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